麩

めがねの麩のレビュー・感想・評価

めがね(2007年製作の映画)
3.0
荻上直子監督の作品って
自分とは関わりのない世界というか、
本当にこんな関係性あるか?
うーん、あるんだろうな…
でも私のような人間とは全く交わらない世界線にあるんだろうな…という
この、無関係さみたいなのを求めて、観ちゃう

面白い!って思うこともないけど
面白くないって思うことも
え?なんなのこいつ?って思うことも
いやそれはおかしいだろって思うこともない
ただぼんやり遠い遠い世界の、一生関わり合いのない人たちの生活を偶々覗いてるっていうこの感覚は他になくて
貴重だなと思う

人と人がいたらどうしてもそこに物語が生まれてしまうけれど
その物語に対して何を思うこともない
口を出したくなることも腹が立つことも、
感動に心が打ち震えることもないって
今の私にはとてもとても贅沢な鑑賞体験
感動することって疲れるし、
何かを発見したり大きな学びを得ることも、
つかれるんだよな〜

まさに「たそがれる」っていう行為をしたなぁというような読後感
ハマダさんちの台所めちゃくちゃいいな
麩