「かもめ食堂」以来の萩上監督作品。与論島に行きたくなった。海が見たい。
なんだか、すごく深かった。わかる人にはわかる、わからない人にはわからない、そんな映画だろうな。
小林聡美のあまりに自然な演技が良い。もたいまさこは相変わらず。市川実日子、やっぱり好きだなぁ。
かもめ食堂のような所謂「ほんわか作品」は薄っぺらい気がして苦手で、そういった作品とかもめ食堂には何の違いがあるのだろう、と思っていたのが、なんとなくわかった気がする。生きることに対する深さ、哲学、かな。それは、ただの「ほっこり」ではない…どこか客観的で、突き放してているのが心地よい。
生きること自体がしんどくて、「いったいなんで生きなければいけないのか」を考えずにはいられない、でも、「もう少し楽になりたい、自由ってなんだろう」と考え続ける私にとって、深呼吸のような作品でした。救われた。
