MYT

ディア・ドクターのMYTのネタバレレビュー・内容・結末

ディア・ドクター(2009年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

伊野が失踪したシーンから物語は始まり、過去と現在が交互に描かれることで人と人の関係性や心情がしっかり理解できる構造になっていて見やすい。

伊野は医師免許を持っていないが、誰よりも真剣に患者のことを考えて仕事をしているし、村の人たちからも感謝されている。

偽医者であることへの葛藤は常にあって、相馬から真っ直ぐ尊敬の念を伝えられたときには耐えられずに医師の資格がないと吐露するも、資格という言葉を別の意味に捉えられてスレ違いコント状態になってしまう。ここはハイライトのひとつ。

『ゆれる』とか『すばらしき人生』ほどには感情のピークや物語の波はないけど、地味ながら面白かった。
かづ子さんにとっては、村人たちにとってはどっちが幸せだったんだろうと終わったあとも考えさせられる。

オチは無茶すぎてちょっと蛇足じゃない?と思ったけどかづ子さんの笑顔が見れてよかった。
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