チャド

ディア・ドクターのチャドのレビュー・感想・評価

ディア・ドクター(2009年製作の映画)
4.2
こんなにも、「もしも」を望み願ってしまった作品はほかになかった。

もしも、あの村にちゃんとした医者がいれば・・・
もしも、伊野さんが嘘をつかなければ・・・
もしも、村のみんなが嘘を許容しなければ・・・

たった1つの嘘。その嘘をみんな分かっている。
その嘘が「本当だったらいいのに」という願う気持ちで、あの世界は成り立っているのだ。

嘘は、その結果次第で大きな罪になっていく。
でもそれを許した人達がいたら、それは罪になるのだろうか。
誰も幸せにならない現実と、小さな嘘でも幸せになる空想なら、どちらを信じたくなるだろうか。

私だったらその嘘を信じてしまうかもしれない。
チャド

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