佐々木、佐々木、佐々木、佐々木、佐々木!
こんな佐々木コールで、ノリノリになって、裸になって、バカをやる、人気者の男子がいた。
彼はとてもひょうきんで、面白かった。
でも本当は、どうしようないぐらい貧乏で、頼れる大人は親父1人しかいなくて、生きていくにはとても苦しい環境だった。
そんな姿を、仲間には微塵も見せないぐらい、狂って、笑って、楽しそうだった。
そんな彼を友人という目線で観ていく姿は、懐かしくて、切なくて、少し悲しくて苦しかった。
最後、わたしも佐々木、佐々木、佐々木、佐々木、佐々木…とコールしたくなった。