バナバナ

わらの犬のバナバナのレビュー・感想・評価

わらの犬(1971年製作の映画)
4.2
奥さん目線で見ると、妻が明らかに様子がおかしいのに、それには気付かず、精神薄弱者の人はあんな強い意志で守れるんだったら、そもそも猫が殺された時に毅然とした態度をとらんかい!
そしたら私もあんな目に遭わないで済んだのに。
それなのにこの人は、「そのうち助けがくる」って…、誰がやねん!

とうとう堪忍袋が切れた妻から、
「もうあなたには、ついていけない」と言われた時に豹変した、ジャスティン・ホフマンの顔が怖かった。
妻への愛情よりも、自分の信念に忠実な形相。

村人も自分は無茶苦茶やっておきながら、自分の事はそっちのけで弱者は平気で狩ろうとするし、
ダスティン・ホフマンの反撃だって、最初は縛り付けたり、お湯をかけたりと、かわいいもんだったのに、
それでも相手が家に入ってくるんだから、しょうがないよね。

そもそもこの二人、どうして結婚したんだか?
奥さんは夫の仕事に理解が無いし、男たちが見ているのも構わずパンチラや、平気でノーブラで着替えもするし。
登場人物に共感できる人は誰もいない。
されど、目を逸らすことも出来なかった強烈な作品。
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