Kohl

わらの犬のKohlのネタバレレビュー・内容・結末

わらの犬(1971年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

園子温の冷たい熱帯魚はこの映画インスパイアしてそう、主人公の変わりぶりとビジュアル(返り血割れメガネ)
田舎のコミュニティに属した若夫婦が直面する災難を描いた本作、
田舎独特の陰湿な空気感であったり、ある意味治外法権的な空気感が終始先が読めない不安感があった。
終盤のパージ的な篭城戦の盛り上がりが見所で、序盤1時間半の平坦なシーンから一気に暴力的な展開になる。どんどん返り血を浴びて、自分の信念の為に冷静になっていくダスティンホフマン、結局倫理的思考で行動していた彼も暴力に帰結してしまった喪失感がすごい。最後のセリフ、帰り道がわからない、俺もだ。からの不敵な笑みで闇にフェードしていく演出は本当に後味が悪かった。
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