原作: 山本周五郎
監督: 黒澤明
脚本: 井出雅人
小国英雄
菊島隆三
黒澤明
貧しい人々を助ける高貴な立派なお医者さん達のヒューマンドラマ。
その精神の柱になってるボスの赤ひげが、クリーン一色でなく、清濁合わせ呑む重層なキャラクターなところ、
医者がどんなに手を尽くしても、助からない命もある、というリアリティ等、流石のクオリティ。
黒澤作品だけでなく、昔の日本映画は、
こういう清濁合わせ呑む人間臭くて魅力的な大人達が必ず出てきたけど、今の日本映画はどうして、そういう大人を描けないんだろう。
やっぱコンプライアンスとかポリコレを気にしだしてからだと思う。
人間描写が一色、一面になってしまったのは。