ぼぞ

赤ひげのぼぞのレビュー・感想・評価

赤ひげ(1965年製作の映画)
4.7
さすが世界の黒澤。文句無しの名作でした。
3時間あってもまだまだ見ていたいと思える作品。
貧困と無知によって生じた不幸を愛情をもって正していく物語。
前半は患者が死んで行って「おや」と思っていたけど、単なる医療モノではなく診療所の人々の成長物語でした。
金持ちからは大金をかっぱらい、貧しい者には無料で診療する赤ひげ先生がかっこいい。
本当の「愛は地球を救う」ってこの作品のことではないだろうか…
井戸に向かって叫ぶシーンが本当に良かった。おとよが良かった。
ちょうじもセリフ聞き取りにくかったけど可愛さで全然許す。
黒澤作品ってメイン俳優だけじゃなく、いわゆるサブの俳優も凄くいいし、影とか明暗の使い方も良い。
大根でボコボコ殴ったり、医者なのに乱闘の末「わしは医者だ」と言って治すシーン好きでした。
そして原作者に原作よりいいと言われるなんて普通に凄い。
あれもこれも全部良かったです。満足。
ぼぞ

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