ひげしゃちょー

近松物語のひげしゃちょーのレビュー・感想・評価

近松物語(1954年製作の映画)
4.9
今で言う不倫をテーマにした物語だが、現代と違って罪の重いことこの上ない。 不義者を出した家は潰れて不義者は磔にされるという。 全てはケチな性格の主人の誤解から始まるのでこの主人に腹が立って仕方ないが、だんだんとおさんと茂平の相思相愛っぷりになんとかこの2人が逃げ切れるものかと思うようになってくる。 ラスト、磔にされるのに幸せそうに手を握り合う2人の顔が晴れ晴れしているのが良い。 この作品でも香川京子が圧倒的に美しい。 劇中で展開される浄瑠璃を中心とした和楽器の音が心地良い。