けい

近松物語のけいのレビュー・感想・評価

近松物語(1954年製作の映画)
4.5
確か一昨年ぐらいに背伸びして見たけどグッスリだった雨月物語以来敬遠してた溝口作品、ものの弾みで2作見たけど最高だった、2年くらいである程度見方が変わったかな、雨月物語も見返してみようかしら

西鶴一代女と並べて見て思ったのは、人間からどんどん尊厳を剥ぎ取って行って、最後に何が残るのか?みたいな実験をしてるみたいやった。
ほんで相変わらず結局自分のことしか考えていない人間たち、正直これって自分達の事なんだよな、てロッセリーニ作品見てた時も思った。「まとも」側、「集団」側の人間たち

最後の引き回しのシーン、2人を眺める野次馬に強烈なライトが当てられるのが印象的、見えない光が見えている....
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