グリム童話の古典をベースにした、最古の長編アニメーション。しかもフルカラー。
後続のアニメーション群に比べると、白雪姫の個性があまり感じられず、尺の大半を動物や小人をいかに見せるかに費やしている。
映画史的には意義深い作品ではあるものの、ドラマ的な展開にやや欠ける印象は否めず、同監督の『バンビ』と比べると印象的なシーンは少なめ。
実写版で演じるガル•ガドッドがハスキーな声で歌う(歌唱力に難あり)のに比較して、本家の女王は一切歌わないのも意外。
白雪姫の声を演じたアドリアナ・カセロッティは、本作のイメージが強過ぎて後年役に恵まれなかった印象。それでも『オズの魔法使』や『素晴らしき哉、人生』といった名作にノンクレジットで出演していたり。
