宇宙で響くカントリーとロックに弾んでいたらモニターに一瞬あらわれたぞっとするサブリミナルみたいな残像に囚われた。船内にただよう寂寥と倦怠とおかしみ。退屈な船員たちの詩のような独白。調子はずれのメランコリックな音が素敵に狂わせてくれる。
愚かで意地悪なひとを嘲笑うかのようなAI。憂鬱な爆弾くん。「Bomb yourself。」「OK。」投下(自殺)を拒否するおならみたいなビープ音。おもしろくておかしくてさびしい。最高に愛おしかったそらの旅。
せっかく言葉をもったのだからね。わたしたちは話し合うすべをもっているのだから。おしゃべりをしよう。もっと。やりすぎも禁物だけれどね。
「なんて美しい死にかたなんだ。流れ星になって。」