Omizu

アルマゲドンのOmizuのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
1.0
【第71回アカデミー賞 歌曲賞他全4部門ノミネート】
『ツイスター』のヒットを受け『インデペンデンス・デイ』と同時期に公開された作品。世界的なヒットを記録したが批評面では散々な結果になった。アカデミー賞ではエアロ・スミスの主題歌「I Don't Want to Miss a Thing」や技術賞を中心にノミネートを受けたが、同時にラジー賞でも7部門にノミネートされ最低男優賞と最低スクリーン・カップル賞を受賞した。

つまらないを通り越して腹が立ってきた。登場人物全員が不快だし、せっかくの特殊効果もカット割りすぎ、ひっきりなしに動くカメラがうざったい。ベンアフとリヴ・タイラーの恋愛も下品だし心底どうでもいい。女性へのセクハラ、人種的偏見も観ていてキツい。

もはやご都合主義の脚本がどうでもよくなるくらいその他の全部が不快すぎた。ハリーをはじめとする採掘作業員たちが真面目に宇宙訓練をしないし、トラブルは全部自業自得。そのくせ正規の職員を見下していて何様だよ。

リヴ・タイラーやストリッパーの女性描写もイヤだった。エロいという機能しかなくいつの時代のキャラクターなんだ。NASAの女性職員へのセクハラめいた冗談もキッツい。

唯一の黒人も筋肉バカというだけで登場させるのがイヤだ。真っ先に何も知らせずに中国を見殺しにする、ロシア人飛行士のステレオタイプなキャラクターと人種的偏見も不快だ。

ハリーは宇宙に行ってから普通の人になってしまう。周りのドタバタを描きすぎて一番普通。そんな普通の人が自己犠牲しても何の感情も湧かない。マイケル・ベイ映画は初めてだったけどあらゆる意味で嫌悪する要素のオンパレードでムリだった。すごい嫌いこの映画。
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