B姐さん

アルマゲドンのB姐さんのネタバレレビュー・内容・結末

アルマゲドン(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「ウンザリした時はこれ観るといいよお♡」と職場の同僚に言われたこの映画。(あーこれ映画館で観たけど途中で爆睡したやつだわ)と思ったものの、「えーみてないー!ありがとー」と笑顔でDVDを借りてしまったのだが・・・。

数多くの頭が悪くなりそうな知能指数の低い映画を観てきたが、本作は頭ひとつ出ている。ただでさえ頭が悪いのに観ている最中は(本当に)脳細胞が無くなる感覚があり、観終わった後は徒労感とただでさえ少ない脳が梅毒に犯された気がした。
まあとにかくアクションあり、爆発あり、恋愛あり、家族愛あり、てんこ盛り映画だが、観た後味は全く映画を観た気がしない。完全にミュージック・ビデオを観た感じだ。それも2時間30分の。

「突っ込むのが野暮な映画」と「突っ込むのが馬鹿らしい映画」というのが存在するが、これは完全に後者。もちろん悪い意味で。
だから根本的な科学のこととか、「石油採掘のプロが宇宙に行くんじゃなくて、宇宙飛行士が採掘方法を習得すればいいんじゃね?」などのそもそものことは、派手で情緒過剰な演出と性急なカット割り、大仰な劇伴とエアロスミスの曲で完全に掻き消されてしまい、気がつけばテレビ画面いっぱいになったブルース・ウィリスの顔面にポップコーンを放り投げていた。

なんで彼女がこの映画を薦めたのかまったくわからない。
「毒をもって毒を制す」ではないが、「ウンザリした時には、よりウンザリする映画を」の意味があったかもしれない。
そう言う意味では成功したかもしれない。
いや、よくわからないが。

DVD(10/2/2015)
B姐さん

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