なやら

偽大学生のなやらのレビュー・感想・評価

偽大学生(1960年製作の映画)
4.0
面白い!傑作!
オープニングから既に人格の破れを感じさせるジェリー藤尾の異貌がただならない。終盤、若尾文子へのほっぺツンシーンで鳥肌ブワッ。
そのジェリーの排泄物を拾う、藤巻潤の手つきを執拗に映したローアングルの不気味さも忘れ難い……
他にも好みの描写がたくさん。『セブンティーン』っぽく始まりつつ(学生運動にコミットして劣等感から解放される)、だんだんズレていく感じのお話もとても楽しめた。
発狂を都合良く使う物語って嫌いだけどコレは大丈夫〜
なやら

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