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名探偵コナン 世紀末の魔術師のRenのレビュー・感想・評価

4.3
感想を一言で表すと、素晴らしい映画だと思います。

昔のコナン映画を観るかどうか躊躇していたが、見て良かったと思います。2010年代や2020年代の映画と遜色ないように感じました。ロシア帝国で製作されていたインペリアル・イースターエッグに纏わるストーリーといい、コナン映画の特有の雰囲気といい、素晴らしい映画だと感じました。

 映画の前半は大阪、後半は横須賀が舞台になっており、怪盗キッドの予告状を受けて、警察は騒ぎ立てて、どんな手を使ってでもキザなコソ泥を絶対に取り逃がさない、エッグを守れということから話が展開されていきます。

 あの時代のロシアの歴史にはそこまで詳しくないが、ロマノフ朝に関わる謎は面白く、途中で犯人をなんとなくわかってしまったけれども、コナンの推理過程と結末を十分に楽しめたと思います。

 一つだけ少しがっかりしたところは、本映画に服部くんと怪盗キッドの出現頻度は少なかったことです。

余談として、コナン映画を観るたびに、毎回感動させられるのは、怪盗キッドのモラルです。映画に登場するキャラクターたちは、多額を手に入れるためにエッグを狙ったが、怪盗キッドの狙いはお金ではなかったということは、彼の善意を表していると思います。
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