オーウェン

ザ・プロデューサーのオーウェンのレビュー・感想・評価

ザ・プロデューサー(1995年製作の映画)
3.7
1995年。この年にケビン・スペイシーはブレイクする。
いうまでもなく「ユージュアル~」と「セブン」の演技だ。
だがそれと同じ年にひっそりと、この作品も公開されていた。

規模としては明らかに小さいが、役者にとってはやりがいがある設定だろう。
セットも変わらずにほとんど同じ場面。役者も少数精鋭で挑む。
変わるのはお互いの人間関係。

映画会社が舞台なので製作側の裏の会話を覗き込んだような気分にさせてくれる。
だが主題は上司に執拗に罵倒される部下の関係だ。
バディに蹴落とされバカにされて溜まった恨みをガイは復讐する。

監禁してケチャップ掛けたり髪形を変にしたりと子供のいじめみたいですが(笑)
この現在と、なぜそこまで恨みが溜まったかを過去として交互に映し出していく構成。

ラスト辺りまでは教訓ものかと思っていたが、終盤では意外な展開が待ち受けていた。
上司のバディは英語読みでBUDDY。この意味がラストに掛かっていたのかと思うと、よく練られている脚本だ。

まあでもこんな仕打ち毎日受けたら、アメリカじゃ裁判ざただろうと思うがそれを言ってはこの物語は成立しない(笑)
オーウェン

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