ぺろ

雲の上団五郎一座のぺろのレビュー・感想・評価

雲の上団五郎一座(1962年製作の映画)
3.8
「セイシンだけで勧進帳をやって、大ウケにウケておる」←めちゃかっこいい

ラピュタ阿佐ヶ谷にて。やたらハッピーな映画。旅回りの一座のサクセスストーリーなんだけど、別にものすごく落ちぶれているわけでもなく、ものすごい苦難が待ち受けているわけでもないのがいい。人を貶める笑いではないのでなごむ(ヨイヨイになっちゃったアチャコにハラハラするくらい)。切られ与三郎の劇中劇はめちゃ笑った。お富さんの叔母is誰

うさんくさいスノッビーな演劇人かと思いきや、自分でどかどかウケを取りに行くバイタリティにあふれた(キャラの)フランキー堺がかっこよく見えてくる不思議。元気いっぱいの水谷八重子がかわいい。清川虹子が好き。ラストの「カルメン」も多幸感がすごい。

昭和の喜劇俳優のこと全然知らないけど、知ってると思えることもいろいろあるのかな。エノケンからフランキー堺へ、実際の世代交代も落とし込まれているんだろうな。
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