時間が通貨となり、通貨がなくなれば、命を落とすという近未来。主人公は、その日暮らしで、なんとか生きていたが、ある人物と出会い、100年の時間を手にする。そして主人公は、ある計画を実行する。
時間について、深く考えさせられる本作。ヒロインである富裕層の女性が言った「時間は苦痛でしかない。貧者には死を、富者には倦怠を与える」というセリフが、心に残る。
大切なのは、与えられた時間を、どう過ごすか。どれだけ時間があっても、ただ存在しているだけの人生では、存在していないのと同義。逆に、たった1日でも、大切な人と過ごす時間は、かけがえのないものです。
もちろん、時間も多くあって、有意義に使える人生であれば、それがいいに決まっています。しかし、良くも悪くも、人間は慣れてしまう生き物なんですよね。
時間が多かろうが少なかろうが、自分の望む人生を生きることができれば、それ以上のことはないんだと思います。
時間は、命そのものです。そんな当たり前のことを、この映画はダイレクトに気づかせてくれます。
他人を傷つけている場合ではありません。
他人の愚痴を言っている場合ではありません。
他人からストレスを受けている場合ではありません。
限りある時間を、どう過ごすかは、あなた次第です。