“少数が不死でいるため多くが死ぬ”
【OUTLINE】
人間の年齢が25歳で止まり、そこからは通貨として時間(寿命)をやり取りする極限ディストピアを描くSF作品。
寿命の少ない主人公は、ある日助けた寿命富豪から時間を受け取り、それをどう使うかを考えることになる。
【REVIEW】
例によってMark漏れ作品を見直しながら感想記録。
とんとん拍子に進んでしまって意外と危機感がないテンポ、深いことを語っているようでそこまででもないセリフなどは確かに今作のウィークポイントかもしれないが、「観る必要なし」というほどオリジナリティのない作品ではない。(ひどいと言われている吹替はたしかにひどい)
「寿命が通貨となり駆け引きが生まれる」という独特の設定が最高に好き。現実社会における経済格差は間接的に生死に繋がることもあるが、今作ではそれが間接的でなく直接的に感じられるという点は今作の面白い点。残酷な貧富の格差が浮き彫りになっている。主人公の母のシーンなんか、残酷な搾取と誰も救わない現実が浮き彫りになっている。
さらに、ティンバーレイクはもちろん、ヒロインを演じるアマンダ・サイフリッドのビジュアルがかなり際立っていて、個人的には今作のアマンダが一番好き。
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観た回数:2回