るい

新・平家物語のるいのレビュー・感想・評価

新・平家物語(1955年製作の映画)
4.5

時代の反逆児!平清盛🐎


平安末期、激動する時代の波に乗って一世の革命児青年・清盛がくりひろげる恋と闘争の豪萃絵巻(特報より)

溝口健二監督…ほんと素晴らしいの一言です。オープニングの長回しから美しすぎて一瞬でその世界に引き込まれたよ。溝口監督作品まだ二作目ですが、長めのカットが多いよね。でも、全くダレないし無駄がない。あと俳優に寄りすぎない画面構成が好きだわ。顔面を大きく映さなくたってしっかり俳優の良さを引き出してる。衣装もセットもエキストラの数も申し分なくてなんとも贅沢な作品でした。

雷蔵さんは平清盛役です。私、平清盛って言ったら晩年の悪いおっさんってイメージしかないけどこれ青年期を描いていてかなり新鮮だった。時代に逆らいながら力強く生きる清盛がかっこよかった。雷蔵さんこの時24歳くらいでデビューしてそんなに作品重ねてない時期だと思うんやけど、とっても堂々としてて目を見張るものがあった。ただ、眉毛の角度がすごいから最初誰かわからんかったけど笑

こんな素晴らしい作品また映画館で見る機会があればいいな。あと、こういう作品が作られたらいいなぁ。

超満足度の高い1本でした🎞️
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