Arisa

愛しのローズマリーのArisaのレビュー・感想・評価

愛しのローズマリー(2001年製作の映画)
4.8
観た直後は最高に良い話だったと思ったんです。
これは☆5.0だなと。
でも1日経ってレビューを書こうとしたら、☆4.8にしようと。

本作は人を見かけだけで判断するのではなくて、中身を見なさいなというメッセージが一応大筋にはなっていると思うのですが、映画内で『beautiful』と『ugly』の対比をし過ぎて、それって結局見た目判断じゃんと思う節もあるようなないような。

でも色々と考えても、とても良い映画なのは確かで、とにかくGwyneth Paltrow様は綺麗だし、Gwyneth Paltrow様を観るためだけに何回でも観れるくらい輝いています。
痩せRoseyを演じている時も、リアルRoseyを想像できる演技をされていて、あぁGwyneth様って演技上手なんだなと感じました。

ここからは色々な思いを巡らせて、あまりまとまっていないので、現状の気持ちを。

映画だから仕方がないのですが、やっぱり『見た目が綺麗=良い』という概念は存在するんだなと。
心が綺麗な人が綺麗に映る時、綺麗な人は見た目が綺麗なんですよね。
心が汚い人がuglyに映る時、歳を取っていたりするんですよね。
それが現実というか、映画として描くのに必要な描き方なのですが、やっぱり見た目が100%は拭えないというか、そこを改めて考えさせられました。

よくある恋は盲目とは少し違って、Halにとって絶世の美女だからHalはRosemaryに話しかけたわけで、結局は中身ではなく外見判断なわけで、催眠術をかけた成果ってそこから見出せるのかなと思ったり。
最後、本当のRoseyの姿を見てもlove youだったとしても、それって本当に中身で判断したことになるのかな?愛着じゃない?みたいな。
しかもGwynethだから普通にめっちゃ綺麗でしたし。

本作の様に、話さずとも関わらずとも、見ただけで心が綺麗かそうでないか判断できるとしたら、それは素敵なマジックだなと思います。
でもやっぱりそれは催眠術のようなものでしかなくて、実際には起こり得ないことだし、仮に実際に催眠術が皆んなに適用されたとしても、劇中にもあった様に『美女は俺たちには優しくない』なんだから、美女はイケメンと付き合うわけですよね。
それって結局見た目で判断して、相手を選んで心が優しくなるわけだから、外見あってこそのじゃんとか。
いやでも相手に優しいかどうかじゃなくて、その人が真の意味で優しい心の持ち主かどうかで判断されるのか...。
いやでも性善説で言えば、やはり美女はイケメンとの世界になるわけですよね。
など何故が別に要らない議論を1人でしています。笑

最後Halが外見だけじゃないと気づけたことは良いことですが、綺麗な心の持ち主をビジュアルが良い人として描くことで、本当に描きたいことがちゃんと描けていない様に感じて。
だったら『I Feel Pretty』の描き方の方が良いのではと思いました。
なかなか映画となると描きづらいですが。

それか本当にRosemaryはめっちゃ良い子で、催眠が解けてもそのままだったとかそういうオチでも良かったかな(それだとメッセージ性の意味がなくなってしまうけど)。
Arisa

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