小林旭、石原裕次郎と続く日活三大スター、トニーこと赤木圭一郎の遺作。
撮影所でゴーカートを乗り回し、時速60キロで壁に激突。還らぬ人となった。和製ジェームス・ディーンと言われたが、死に方まで似てしまうとは…。
無職の青年がその才能を見込まれ、殺し屋として訓練を施されるが、そのクールな雰囲気とは裏腹に、関わった女性たちを救うナイス・ガイぶりを発揮。結果、雇われの殺し屋でありながら、雇い主を裏切り、逆に命を狙われる身になっていく。しかし、その青年の正体は…。
安易なご都合主義のようなストーリーだが、あのワルサーP38を渡され、特訓を施されるシーンは結構リアルでカッコいい。
殺し屋の師匠の妹、盲目の石岡菊代を演じる笹森礼子さんは純白の美しさを放つ。
砂丘のようなところで殺し屋同士の撃ち合いになるが、そのシーンは緊迫感どころか、有り得ないご都合主義の極みとなり、爆笑してしまった。(^O^)
クレジットにはないが、松原智恵子さんがお手伝いさんの役でワンシーン出演。美しすぎる。
英題 “A Killer without A Grave”