このレビューはネタバレを含みます
絵空事の中を歩くように、自分を語る父の話。
そんな彼だからこそ、周りには人が集まり、また皆が彼の話をする。
彼が語って聞かせる夢の断片が進んでいく構成が目に楽しい。
衝撃的な出産から始まり。大きな魚と指輪。魔女のガラスの目に映った自分の死。大男との道のり、森を抜けた先の夢のような町と少女。サーカス団、恋に落ち時間が止まる瞬間。窓を開けた先の一面の黄水仙。詩人の男と銀行強盗。軍での大立ち回りで出会ったシャム双生児の娘。
夢の断片を受け取って育った息子が父に語る、全てが集約して皆で幸せに綴じる、最期の瞬間。
ティム・バートンらしい、夢と現実の同居した世界を満喫出来ました。
バスタブに入る二人の姿が良い。最愛の人。
ヘレナボナムカーター好きだなあ。魔女と、村娘の成長した姿と、老いた姿の三役。
ミルクコーヒーで、ライ麦パンとクリームチーズを食べながらの視聴。
黄水仙が特別な花になりましたね。