マーくんパパ

ビッグ・フィッシュのマーくんパパのレビュー・感想・評価

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)
3.9
生涯、楽しい大ボラ話を吹きまくった父エドワードを息子ウィルはどう思ったかを問いながら、エドワードの人生を振り返る。小さい時からそんな父の冒険譚を聞かされ胸踊った日々も遥か昔、飽きることなく同じ話を繰り返す父に最近ではウィルもウンザリ、自分の大事な結婚式にも池で巨大魚を釣った話や婚約指輪を魚に飲み込まれた話を延々招待客にして結婚後は父と断絶していく。若かりしエドワードが巨人と闘い、サーカス一座の運命の女性(母)を射止め、兵役に就いては下半身が一つの双子美女を助け危険な任務から奇跡の帰還した後も、マジックハンドのセールスマンをしながら荒廃したかつての夢の国を再建したりの『フォレスト・ガンプ一期一会』と似た八面六臂の冒険譚がフラッシュバックで紹介される。父が危篤になって久しぶりに面会に赴くウィル夫妻、父の書斎で見つけた資料手掛かりに父の過去を調べてみると、あながち全てがホラ話ばかりでもないことが判る。父が亡くなり弔問に集まった多彩な人々を見ても自分の知らない父の歩んだ道が思い偲ばれてくる。真偽は別として父はホントに自分たちに楽しい人生送れるように楽しい話を一杯してくれたことを悟り感謝するウィルだった。私の会社の先輩にも他人の言動を面白可笑しく盛って盛って酒席を盛り上げる天才がいたが、根っこはこのエドワードと同じ。他人に迷惑掛けてるわけじゃないんだから一度の人生大いに楽しもうよのメッセージをしっかり受け止めました。