このレビューはネタバレを含みます
ある親父の生き様映画。
今の年齢になって、人の葬儀に参加する事が多くなった。
時には一般葬、時には密葬。
冠婚葬祭なんて言葉があるように、儀式の1つである葬式。時々、黒い礼服を着てパイプ椅子に座ってると思う事がある。
これがこの人の生き様だったのかもしれない。良くも悪くも。
もし自分に子供が出来て過去の話をする時、私は過去をなんて伝えるだろうか。
どういう思いで伝えるだろうか。
子供はどんな受け止め方をするだろうか。
少なからず私は、私の葬式が開催されるとしたら、過去に出会った私の好きな人たちに会いたい。あいつとか来てくれんのかなーなんてエンドロールを眺めながら考えていた。
この映画は、誰かの考える理想の死に様だと思った。
誇張だろうとなんだろうと、親父にとってそれぐらいデカくて暖かい人生だった。