同じいのちが2つある。同じいのちが。
初めて観たのは幼い頃ですが、その頃は一体彼は何故人間に怒りを向けるのか理解できていませんでした。
子供向けなのに。
成人してから改めて観てみるとなるほどこれは自己の存在証明としての闘い、ということなのかなと思います。
何故何の為に生まれ生きるのか、このテーマは恐らく生けとし生きる生き物全てに関わる命題でもありますが、生き物はこれを一生を通して証明していくわけでございます。
答えを見つけられる生き物もそうじゃない生き物もいると思います。
でも結局は証明の過程こそが存在証明なんですよね。手段と目的が入れ替わったような。
君達の生きてる世界はそうした証明の戦場なんだよ、ってミュウツーは言ってるように思えてなりません。
だから自己を何と定義しどう生きるか、何の為に生きるのか。
その答えを見つける人生っていう旅に出ようよっていう誘いだったんですね。
可愛い子には旅をさせよ。
だからこそ子供向けであるわけです。
まぁそこまで深いテーマはないかもしれませんが、自己の存在に疑問を投げるミュウツーを通して何か得るものがあればミュウツーもきっと浮かばれるでしょう。
歩き続けてどこまで行こうか。