このレビューはネタバレを含みます
真相究明の過程を、多層に織り込まれた回想シーンを軸に掻い潜る巧みなストーリー。それを支える素晴らしい俳優陣の演技。
申し分ない内容にも関わらず、
ずっと心に引っかかるものがありレビューを書けずにいた。
昨晩別の戦争映画を見て、ようやく理解。
仲間内を殺してしまうことには、あれだけ煩悶し悩むアメリカ兵達。
では敵国とみなす人間を殺す事には全く苦悩を感じないのか?
生きるか死ぬかの狭間。
やらなければ、やられてしまう切迫した状況ではあるが…
人が人を殺すこと、
それを単純に勇気と呼んでいいのだろうか。
戦争が残した傷跡、トラウマをテーマにするのであれば、あと一歩深掘りして欲しかったと言うのが本音である。