あまのうずめ

J・エドガーのあまのうずめのレビュー・感想・評価

J・エドガー(2011年製作の映画)
3.4
1919年、左翼活動家たちは司法省長官パーマー始め上院議員、閣僚らの自宅に爆弾テロを仕掛けた。入省したてのエドガーは現場で証拠となるビラを見つけ、そこから4000人を逮捕する。これが認められ司法省捜査局局長代行に任命され、部下を集め共産主義者らを検挙し始める。


▶︎FBI初代長官を務めたJ・エドガー・フーヴァーの伝記ドラマをクリント・イーストウッドが監督しレオナルド・ディカプリオ主演で撮った。

絶大な権威と権力で恐れられ歴史的事件においても名を馳せ、日本人でもFBI長官としてその名を知るフーヴァーの入省時代から没するまでを時間軸を使いながら描いている。

今で言う指紋のデータベース、科学捜査の開始等々犯罪捜査の基礎を作った人だが国会図書館の索引もフーヴァーが発案・作成したとは知らなかった。

功罪、良い悪い、強い弱いの他、プライベートな母や思い人との関係も含んでいて、そこから生まれる信念も垣間見れた。監督は上手く演出していたが、フーヴァーにディカプリオはハマっていない気がした。

今作も音楽はイーストウッドが担当していて、エンディングテーマのバッハのピアノ変奏曲は沁みた。

WOWOWの『ディカプリオ特集』にて鑑賞。