フォルスタッフ

七人の侍のフォルスタッフのレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.7
私個人が黒澤映画で一番好きな作品がこの『七人の侍』である。
墨汁を入れた雨によって描写される雨中の戦闘シーンの美しさは今さら語るでもないが、この映画で特筆すべきはその戦闘描写の”正しさ”である。戦術的にも戦略的にも非常にリアルで全く違和感がない一連の作戦戦術はこの映画のリアリティを滲ませる上で効果的に機能していると言える。この映画と一緒に並べられるべきは恐らく、史実のWW2戦争モノになるのではないだろうか?