尿道流れ者

七人の侍の尿道流れ者のレビュー・感想・評価

七人の侍(1954年製作の映画)
4.5
誰もが知るこの映画にたいして言うことなんて一つもないんだが、あえて一つ好きなポイントを挙げるなら久蔵の倒れ方。戦国時代なんて本当のところは知る由もないが、この倒れ方の圧倒的な説得力を持ったリアリティ!見たことないものの真実の姿らしきものを虚構の世界で目に見せるパワフルさ、これぞ映画の醍醐味。
また、ただ戦いの壮大さや面白さを描くだけではなく、暴力の儚さや、そこにこめる大義の虚しさ感じさせられ、一筋縄じゃいかない大作。本当にいいものなら3時間は長くない。身に沁みる。