慶應ボーイ

ベスト・キッドの慶應ボーイのレビュー・感想・評価

ベスト・キッド(2010年製作の映画)
2.8
こんな自由な密って、いつできるんだろう。10年に1度危機が起こってくると考えると、そんなものは期待しないほうがいいのか。
中学校の頃、グローバル、グローバルとよく言われ、英語を勉強しろだとか、留学が大事だとか言われていた。約10年後の現在、そうもいかず、自国のこと、強いて言えば自分の周りのことまでしか考えられないような時代になった。またここからしばらくは、地方に戻るのが吉とか安定が良いとか叫ばれる時代が来るだろう。その後に、またグローバルが叫ばれるかもしれない。
この映画は、中国にアメリカの子供が引っ越して、友達関係が上手くいかない話だが、この子のように、血気盛んな精神でいられることが羨ましい。歳をとるにつれ、自分ができることに限界の壁を勝手に感じてしまい、世の中を悟ったかのように見てしまいがちになる。そんな自分を悲しく思いながらも、これが成長かとも感じる。そんな血気盛んな頃に、上には上があると感じることは確かに大事なことかもしれない。それを経験せずに将来大失敗することは、親の立場に立つと避けたいが、突き抜けるためには、伸び伸びとやらせたいと、失敗の多い僕には感じてしまう。
ポテンシャルとスポーツマンシップはいつでも大切である。その2つさえあれば、いつかそれを超えた自我がさらに強くしてくれる。
戦い、どんな結果に終っても、試合後は相手を恐れないようになっていたい。
ほんとに芝居かなというほど演技がうまかった。特に表情が。