なすび

白いリボンのなすびのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
4.0
もしかしたらこれが今年最後の映画になるかもしれない…なんとなく今年はひどい一年だったので身を引き締めるというか厄を払いのける意味を込めてどうしようもなく重たーい鬱映画が観たくなってトリアーとハネケで迷ってこっちにした笑 いやでも鬱映画ではあるのかもしれないけどすごく完成度高い素晴らしい映画であっという間の2時間半でした…すごい、やっぱトリアーもハネケもめちゃくちゃ頭良いんよなぁ…(性格はよくない)賢い人の作る映画ってすげぇな〜って改めて感心した。だからあんまり理解できなかったです笑

始まりは何気ない家庭の問題だったはずなのに村というコミュニティの中でそれがどんどん負の連鎖を生み出していく、しかも原因となる人がそれを自覚していないだけに恐ろしいよなぁと思いました。結局、世界戦争にまで繋がってしまうんだものね…

語り部である教師さんが恋する女の子の絶妙なリアルさがたまりませんでした!わかるわぁ、あのすきな人に対しての全力のかわいいもじもじ感。あれはかわいいわ。

なんかやたらとたくさん子どもが出てくるのが怖くて、二人の親から6〜7人とか生み出されるわけでその子たちが間違った教育で危ない人間に育っていくのはなんかこう危ないものがどんどん増えていくわけで恐ろしいなって身震いしました…

(できればもう一本明るい映画見て幸せな気分で年越ししたい笑)
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