全体としてはあまりピンと来なかったものの、画の美しさと不穏な空気の素晴らしさは折り紙付き。冒頭からどんどん嫌な出来事が起きる方向に進んでいくのが芸術的ですらあった。描いている時代の空気を反映した映画…
>>続きを読む世界や社会にうごめく欺瞞や抑圧や矛盾が、子供たちを通して鏡のように映し出される様子を、象徴的(シンボリック)に立ち上げた作品であり、ハネケらしい毒を含みながらも、悪趣味とはならない格調の高さを、さす…
>>続きを読むハネケがずーっと描き続ける人々の悪性。
父権主義的なものが農村社会と合体したことで、教会も教育も農業も全てにおいて他者を害することベースで人々が動いている。物語の中で大きく事態は解決することはなく、…
女性や子どもの扱いがひどい⋯。
清く正しくを求める抑圧が強すぎて、逆に歪んでいく子どもたち。
純真無垢な牧師の末っ子?も、そのうち姉や兄のようになってしまうのかも。
モノクロが効果的で、陰鬱な空…
子供と大人。それぞれの思考が違う。評価で聞いていたようなもの以上のものが感想として出てこなかった。ただ物語中盤のカメラワーク(家を訪れた少女と男の会話中)の自然な切り替えによって、誰に焦点を当てたシ…
>>続きを読むシナリオにおいてカタルシスは無く、ショットは全編決まりまくっているものの、そのショット群は村を俯瞰するのみで、カメラに作為性は感じられない。このようにして、ファシズムを受容してしまう土壌の漸進的な形…
>>続きを読むうわぁ。なんとも言えない、嫌な気持ち。これがミヒャエル・ハネケか…。
狭い、閉鎖的な村。村の中では男爵、家令、小作人など、明確なヒエラルキーが存在している。そして家庭の中でも、男と女、親と子の間に…
父権主義による抑圧が引き起こす、負のスパイラルが下へ下へと伝播していく様を描く素晴らしい厭ミス。苦手だけど。
レオニー・ベネシュを見たくて鑑賞①
本作もだが、ミヒャエル・ハネケのイジワルは苦手な…