「白いリボン」に投稿された感想・評価

meooow
4.0
ファシズムが出来るまで。腐った大人を見て子供たちもおかしくなっていく後味の悪さは流石ハネケさん。
初めて劇場で観たハネケ作品で、審査員イザベル・ユペールの身内贔屓が確実にあったろうと思ったもののハネケが遂にパルムドールを受賞した作品ということで期待を込めて劇場に足を運んだが、その出来に完璧に打ちのめされたのを今でも覚えている

ハネケはこれ以前の作風や撮影スタイルからもベルイマンやタルコフスキーの影響受けまくりなんだろうなと思ってはいたのだけど、この作品のモノクロ撮影や舞台の村の雰囲気が60年代に彼らの手がけた作品を思わせるものがあって、同じく彼らの作品が好きな身として実に心地良かったけど、この作品がベルイマンの逝去後初めて作られたハネケ作品(ファニーゲームUSA製作中はおそらくまだ存命だった)ということを考えたら、もしかしたらベルイマンに対する敬意と哀悼の念を込めたのかもしれない

そして内容自体は大人たちの利己的かつ無慈悲な振る舞いとその被害に見舞われる哀れな子供たちを静謐なタッチで描いた、ハネケらしく後味の悪いものとなっていてやはり強烈だったのだが、そんな行為を聖職者や教師までしている点に成熟した人間の汚さや愛なき教育の愚かしさを感じ取れるのもハネケのニヒリスティックな人間観が垣間見られて、これまた同じ冷笑主義者として共感を覚えた

ということでこれ以前の作品でも既にハネケはお気に入りの監督となっていたのだけど、この作品でまた自分の好みにドンピシャではまったのを感じ、こうも自分の気に入る作品を発表してくれるハネケに一層親近感を覚えることとなった
ぴ
3.7
雨の日に観た。鬱々。苛立つ。
ミフォ
3.5
難しいけど面白かった。複雑な人間模様が描かれていて、みんな自分を守ることに必死。人間の闇に関するオンパレード。希望は一切なし。モノクロ画面に加えて、挿入歌がないため、不気味さを際立たせる。
善意の名のもとに他者を抑圧し、型に嵌める社会。

日本でも連綿と続く教育のスタイルの源流が、1913年のドイツを舞台に描かれます。

抑圧する側も抑圧される側も体験したことがあるので、
どの人物の心情もスッと入ってきました。

全体主義や順応主義はホントにクソ。もうホントにクソです。

空気なんか読むな。精神的に死ぬぞ。
miyu
3.4
ハネケですね〜
ハネケですゎ…

不穏な空気感…
抑圧された感情…
嫌な感じの事件…

白いリボンは、躾という名の暴力のしるし…
上からの圧迫は、憎悪を生む…

正直、ハネケの映画って、恐ろしく不快な感情にさせるところがある。

医者が愛人の助産婦に吐く言葉…
酷すぎて、吐きそうになった…

人から、不当に抑圧されると、悪の感情が生まれ、事件は起こる…

なんとなく、事件の犯人がわかる様な映像をいれるのも、ハネケぽい。。。

『隠された記憶』や『ピアニスト』でも
ハネケには、悩まされた…
よーへ
3.0
『いやーな映画』

医者が乗った馬が落馬。何者かが木にワイヤーを仕掛けた。その事件がはじまりだった。

躾という抑圧がこうも、人間性を破壊するかよくわかる。興味深い実験的な映画。むち打ちやベッドに縛り付けるって、相当ひどい。
ノース
5.0
素晴らしい。
hitomi
4.0
教師の語りにより物語は比較的すっと頭に入って来て、展開が気になり惹きこまれた。それだけに最後はえっ?終わり?という感じだった。
みんな普通のふりして生きているけれど、心に大きな闇を抱えている人もいる。大人であっても子供であっても。
2017年78本目
人間の底知れない闇が一番こわい。観たら死ぬまで心に残る映画。ずっと自分に疑問を投げ掛ける。
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