Urikko

パーク アンド ラブホテルのUrikkoのレビュー・感想・評価

パーク アンド ラブホテル(2007年製作の映画)
3.8
59歳、古びた侘しいラブホの女主人。 無骨で笑顔の少ない地味な人。
毎日早朝、ゴミだらけになるホテルの玄関前を黙々と掃除する。
そんな、誰の目にも留まらない様な生活をしている艶子のもとに来る3人の女性たち。
どこか異世界を思わせる公園。
艶子と女性達とラブホテル、公園の織りなす不思議な雰囲気が面白かったです。
みんなそれぞれ 苦しい思いや やるせない思いを抱えていても、自分で乗り越えなきゃならないんだなと思わせる。 だけど苦しい時に、ちょっと寄り添える優しさが 大きな力になるんだなぁ。と艶子を見ていて思いました。
美香から送られて来た写真を艶子見るシーンが印象的。
安堵し、そして彼女と自分を重ね、自分の過去を振り返り 寂しさか切なさか、悔いなのか...感無量になってゆく様を感じた。
美人では無く若々しくも無い、だけど何処か魅力あるりりぃさんがぴったりのキャスティング。
あぁだけど59歳って世間ではやっぱりおばあちゃんなのね。
巷のアンチエイジングブームで、おばあちゃんのイメージがもっと上な気がするけど 。
艶子さんより若々しい59歳になりたいものだと実感するのでした。
公園で流れている音楽が、異世界感バッチリ出てます。
独特の雰囲気があって、引き込まれてしまう映像でした。
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