空気人形とはラブドールの事。
空気人形を演じるペドゥナが、なんだか本物の人形かと思える程ピッタリのキャスティングでした。
空気が抜けたり入ったりする時の演技、初めて見るものの表情、人形のような細くて長い手足...彼女に釘付けになっちゃう程 凄く良かった!
ラブドールと言えば大人の映画かと思うけど、とてもファンタジックで切ないお話です。
その味付けが、さすが是枝監督。
数々の賞を受賞しただけ有ります。
終盤、女の子が人形と引き換えにのぞみの指輪を取り、のぞみが人形を抱きながら横たえシーンに涙ぐんでしまいました。
心を持つ事は、実のところ本当に面倒くさい。
しかし だからこそ、切なさや暖かさを感じる事が出来る。
沢山の感情が織りなす様こそが、生きていると言う事なんんだなあ。と つくづく思いました。