キヲシ

青空娘のキヲシのレビュー・感想・評価

青空娘(1957年製作の映画)
2.7
これは…古典的な少女マンガだな。若尾文子が真っ直ぐで明るく強く美しい。女中扱いという正妻沢村貞子やその娘のいじめに負けず、もう青空に呼びかけるような笑っちゃうくらいに正統派ヒロインを演じる。が、画質が悪く青空というより曇天…。懐く弟が中途半端なサイズで居心地悪い…。社長であるはずの父親がまたなんとも煮え切らない感じで、訪れるレストランのセットみたいにわびしい。家を飛び出す辺りで世界観にようやく慣れてくる。女中ミヤコ蝶々とキャバレーの「了解」マダムはいい味出してる。梯子段があるこのキャバレーと階段をいくつも上がる天国料亭を経て、ようやく青空かな。キャバレー歌手の黒手プリントの衣装に目が点。駅近食堂の新聞を持ったおやじは誰なんだろ?
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