東京国際映画祭にて。
トニー・レオンが登壇するので観てきた。
かつて愛した女性を思い続け忘れられないまま「2046」という小説を書く作家の話と小説内の話が交錯していくストーリー。
美しいSFメロドラマ。
記憶を消せるとか現在と過去が交錯するとかアンドロイドが出てくるとか、SFに振り切りそうで振り切らない、ミステリーになりそうでならない、いろいろこねくりまわしているが、たぶん普遍的な人間の姿を描いているんじゃないか。
忘れられないもの、変わらないものを求めて過去をさまようも、もう取り戻せない。
そんな悶々とした気持ちを抱えながら小説を書き、回想し、囚われていくさまを描いてるというか。
後悔や過去から解放されて未来を向くことは簡単ではない、永遠の愛を求めてもやはり儚い愛もあるものだと悟るような。
正直いうと言いたいことがあまりよくわからなかったが、印象はそんな感じ。