のり

早春ののりのレビュー・感想・評価

早春(1956年製作の映画)
4.8
やっぱり、小津さんの映画はいいですね
小津さんにはまってた頃、一通りは観てたはずなんですが、観る年代によって自分の置かれてる状況も変化、
でもどんなに時代を越えても、人間の日常、営みは変わらない
夫婦、不倫、仕事、脱サラ、病気、親子、死
あらゆることが、公平に、客観的にカメラ越しに小津さんの思いが伝わる
皆が今の自分に不満があるけど、ちょっと目線を変えませんか?
今とずいぶん変わったな、と、思うのは旦那さんが酔った友達連れて帰ってくる
妻の実家の母は、男はみんな浮気するものよと、諭すこと
会社の同僚男女で仲良くハイキング、麻雀、タバコ
昔と今でも変わらないのは、不倫する女は気が強い、責められて開き直る、家に奥さんがいても押しかける、旦那連れ出す😨
ラスト、浮気相手の岸 恵子が赴任先に来たらどうしようと思ってたら、奥さんが許して、再出発、やっぱり品がいいですね、どろどろの手前で終わらせる
生涯独身を通した小津さんのこうあって欲しいという思う理想かな、それが無理とわかってらしたから独身だったのかな🤔
やっぱり、女をわかってらっしゃる😅
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