久しぶりの小津 安二郎監督の作品。
面白い。
特に派手な出来事が起こるわけではないのに、
不思議と最期まで集中力が途切れない。
この吸引力はいったい何なのか、
未だに興味が尽きない。
この頃…
煙とビール瓶の過剰がラスト一つになってため息。
お好み焼き屋の後の淫らなピローショット、見舞い後食卓に掛かる白い布に顕著だが性と死が充満。鏡台で女を分つけど、再生への過程でするのはビールを飲むこと。…
岸惠子と淡島千景、どっちを選ぶ?
究極の選択!
1956年に不倫ネタ、
しかもサスペンスフル。
岸惠子のモダンな輝きと、
戦友や戦後家庭の重苦しさの対比が強烈。
そして、
日常の繰り返しに漂う…
一介の新婚サラリーマンとして興味深く拝見いたしました
妙な恐ろしさの漂う不倫話だけど昼ドラ的な苛烈な展開やカタルシスは無くて、気味が悪いほど整頓された画面で1955年の生活を覗き見していたらいつの間…
「金魚…その人に真剣になるのはどう考えても悪手やで…」と真面目にストーリーに食いついたりもしたけど、やっぱり暗がりの中に差し込む光とそれにより悲哀が増す演者の存在感がすごかった。
あと暗がりの三浦…
細かいところが好きで…
人が俯いたり顔を上げたり、光に照らされたり影になったり、その影に触れるような動きをしたり。電車が汽車になってタイムスリップみたいなこともして。地続きなんだって強調もされて、わ…
何かを察してほくそ笑む杉村春子の鋭敏な察知能力。少しの登場でしたが、圧倒的存在感。永遠のお隣さん。
東京駅から出てくる人を見て、「1日で34万人が乗降する、仙台人口と同じくらい」「34万分の1って…
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