早春の作品情報・感想・評価・動画配信

「早春」に投稿された感想・評価

吉田喜重の『小津安二郎の反映画』を読んでるときに観たから、池部良と岸恵子が個室でキスするとき、扇風機を映すショットが挿入されたので「これ、正に事物としての扇風機が見つめているということでは…!?」と楽しくなってしまった。あと、お米を炊くのくだりの小津流のユーモアが本当にウィットに富んでいて素晴らしい。サラリーマン生活の哀しみも趣深い、傑作。
jack

jackの感想・評価

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再見。こんなに面白かったっけ。ハイキング中にトラックに乗り込んで、前を歩く仲間を追い越していく場面がいい。振り返りながら「おっかさん、からし忘れないでね」と言う淡島千景が美しい。飲み屋の山村聰が渋い。酔っ払って池部良の家に上がり込み淡島千景に絡む加東大介がおもしろい。なんといっても転勤する池部良の送別会での池部と岸恵子が握手するショットがあまりにも最高。
hmsuga

hmsugaの感想・評価

4.3
わずか5ヶ月で無性にまた観たくなり再鑑賞。やっぱり素晴らしい!カメラの構図といいほのぼのとした演出といい観れは観る程小津監督の偉大さが身に染みます。
池辺さんと淡島さんの夫婦役は最高でした。そして上司役の笠さんも良い味出してます。
凄い名作でした!


2020.6.29記
良い夫婦の話。
小津監督の夫婦感が素晴らしい。
サラリーマンの哀愁も
キャストも良かった。岸さん綺麗。
電車の会って凄い、この当時本当にあったのかな?
戦後11年、今から64年前。
サラリーマン生活の中での悩み、男女間の問題。時代背景は変わるも、今も昔も変わらない人間模様。
ヒューマニズムなんて、窮屈なんだ。そんなもんなんだ。

疫痢で子供を失って以来、冷え切った夫婦関係、そこに差し込む横恋慕の誘惑。
不倫に揺れる夫婦の迷いを主軸に描きながら戦後日本に蔓延る虚無感、どこかやさぐれているサラリーマンの日常を映し出した昭和30年代の現実。

「麦秋(1951年)」「お茶漬けの味(1952)」と毅然とした態度でヒロインを支えてきた淡島千景が妻役に。家長制度が色濃く残る時代で、凛とした女性的な強さと見え隠れする弱さを演じ分けている。

仕事の同僚達と麻雀やらうどん会やらで毎日のように集まって愚痴垂れてる姿が昭和っぽくもあり今っぽくもあり面白かったな。岸惠子の衣装といい小津作品の中ではトレンディな香りがする作品です。

※好きだった掛け合い
「一日中縛られてんだもんな、格子無き牢獄だい、朝も早から電車に揉まれてさ」
「会社行きゃ嫌な課長がいやがるしさ」
「サラリーは中々上がらねぇしな」
「ボーナスはなかなか出しやがらねぇしさ」
「しょうがねぇからうどんでも食うか」
「黙々とな」

このレビューはネタバレを含みます

尺が長くなり、このような演出も可能ですよという感じが前面に出ている。喜劇としても非常によくできています。淡島千景の佇まいの凛々しさに並ぶ者はいない。
TM

TMの感想・評価

4.0
奔放な岸恵子さんとキリッとした淡島千景さんの美しさが存分に生かされていて、見応えがありました。

最初に産まれた子どもが亡くなったという事で、
夫婦間にも少しだけ倦怠感があって、サラリーマンとしての人生の悲哀を嘆いてみたり、
同僚の死だったり、旦那さん自身の心の影も感じさせる内容でした。

ラストは流石にこうなるしかないか、とは思いましたが、
うどん会の妙な説得力だったり、問題をちゃんと提起していて、考えさせられる一作ではありました。
握手のシーン!!の直後にボートが速すぎてめちゃくちゃ笑った。
白

白の感想・評価

1.5
シネマの一回性を損失した作品。
全然興味なくて集中できませんでした。
小津安二郎作品の娘の結婚と父親みたいなテーマものを多く見ていたので、変化が楽しめた。驚いたのは当時(1956?)の蒲田とお葬式でも流れる、いつもの軽快なテーマ曲的な音楽だった。
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