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ワーキング・ガールのodyssのレビュー・感想・評価

ワーキング・ガール(1988年製作の映画)
3.0
【定型の物語】

BS録画にて。

「男社会(男会社)」の中で実力を発揮できないでいる30歳になったばかりの女子。たまたま女性部長の下について、今度こそ実力発揮とはりきって良いアイデアを出したものの・・・

女子があの手この手で出世の糸口をつかむ話に、恋物語が組み合わさった映画。
ハリウッドの作品としては、まあ定型でしょうね。

時代相でいうと、1988年だから日本はバブルのまっさかりで「ジャパン・アズ・ナンバーワン」なんて言われていた頃。だからこの映画でも日本企業の買収を防ぐために・・・という話が絡んでくる。今なら中国あたりになりそうですが、時代の変化を感じますね。

同時に、会社ではいちおうパソコンは使われているけれどまだ現在のようなネット社会になっていないから、あくまで資料の保存という目的。この辺も時代の変化の速さを痛感します。

惜しいのはヒロインのメラニー・グリフィスに魅力がないこと。可愛いタイプじゃないし、掛け値なしの美人タイプでもない。見ていて「ぐっ」と来ません、少なくとも男としては。だから、最初は髪型も大げさで化粧もケバいのが、途中から髪を少し切って抑えめにし、化粧も簡素ですっきりタイプにした効果があんまり出ていない。

仕事がらみで恋人になるハリソン・フォードと、女部長役のシガニー・ウィーバーが適役なので、主役の魅力のなさが一層きわだってしまう。気の毒、かな。
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