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佐賀のがばいばあちゃんのmitakosamaのレビュー・感想・評価

佐賀のがばいばあちゃん(2006年製作の映画)
3.6
スカパーにて。思いのほか面白かった。島田洋七の少年時代の自伝ではあるが、流石はたけしに「ばぁちゃんなんて隠し球を持っていやがった」と言わしめただけのことはある。ペーソスとユーモアの絶妙なブレンド!

広島に住む少年時代の洋七。片親のため佐賀のばぁちゃんの所に預けられる。最初はホームシックもあったが、貧乏を楽しむばぁちゃんの強さと優しさに、少年もすくすく成長する。という話。

とにかく、ばぁちゃんを始め悪い人が出てこないのが良い。全体的に微笑ましいし、何より人を傷つける様な笑いが無い。
そして貧乏を楽しむため、ホドホドに嘘をつく(笑)。嘘というか正確には「ホラ」だね。(そういえばB&Bの漫才もホラを捲し立てるタイプだったな…)

例えば運動会のシーン。洋七のみ1人で握り飯だったが、先生が「お腹が痛いから」と海老フライの入った弁当と変えてくれる。しかも別の先生も二人「お腹が痛い」と弁当交換を申し出る。テンドンの笑いも優しさに満ちていて実に清々しい。

小学生・中学生時代のの各子役も実に雰囲気でてる。吉行和子のばぁちゃんも、がばい生命力に溢れれいて好演!
ただ三宅裕司の役どころが微妙なのは気になるな。
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