シネフィル母ちゃん

ウィズネイルと僕のシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)
4.5
『雨の休日に、外の雨音を聞いてお酒を飲みながら鑑賞したい映画ランキング』
第1位。

薬中コンビによるロードムービーなんだけど、退廃的で孤独感漂う雰囲気がたまらなくツボだった。
どのシーンもほとんど雨で、それが余計に憂鬱で寂れた雰囲気を醸し出していて最高。
ほんとにこの映画が好きすぎて途中で何回泣きかけたことか。
ジョニーデップや色々なスターがこの映画のファンになるのも納得。


ウィズネイルも「僕」も社会的に底辺にいる人間。
特にウィズネイルに関しては底辺以下だと思う。
それなのに、ウィズネイルのダメっぷりや「僕」が底辺から脱出したくてもがいてる姿がとてつもなく愛おしく感じた。


ラストでウィズネイルが雨の中で〇〇するシーンは「映画史に残る名シーン100選」に選ばれてもよいのでは??って思うくらい素晴らしい。
ウィズネイルの心の弱さや寂しさがそこに表れていて、心がギューってなった。

また、「僕」の成長っぷりにも涙。
ダメ人間で頼りなかった「僕」がラストではすごく頼もしくかっこよく見えたのが印象的。