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ゴールデンボーイのYのレビュー・感想・評価

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
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じいさんとガキの精神的マウントの取り合いという感じ。

デンカーを自分の知的欲求を満たすための道具としか見ていないトッドの序盤の高慢な態度がなかなか胸糞でした。そこに少年の人間性が溢れていて、ナチの残虐さに対応できる器をもともと持っていたことがうかがえます。
元ナチのおじいさんのやり口をまんま受け継いだラストは良かったです。
スクールカウンセラーを出し抜いた経験を得たその後のトッドがどうなるかはある程度予想できます。

それにしても終盤に少し登場した男性、病院でデンカーを見つけた患者の演技ばかりが印象的でした。当時の負の感情を堪えきれずにやり場のないエネルギーに対して拳を噛みながらただ涙を流す姿。
短時間でなかりの存在感でした。
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