ウィークエンドまではそれまでの映画を批判しながら新しい方法の導入によって既存の映画を発展させていくっていう弁証法的なやり方、ドイツ観念論の枠組みの中にあるやり方をしてた一方で、
ウィークエンド以降はそれまでの映画との連続性がない、映画自体を破壊する方法をとってるから、
今まで社会を批判的に見ていたけど観念論の上でだった、それに反省してそれとの対立項としてマルクス主義をとったって言ってるこの女の子はゴダールのことなんだろうなと思った
本気でマルクス主義を信じてるのか表現のモチーフとして適当だから使ってるのかが全然見えてこないから、近代映画を乗り越えることと近代社会を乗り越えることのどちらが目的なのか、どっちを手段にしているのかがわからない
ただ、この映画はここ数作の破壊的な行動に対して再度検討してる映画のようには思った 幻想に実践がついてきてないとか攻撃的実践とかそのままここ数作のことを指してる気がする
もう俺が映画だ!みたいな勢いで自己批判が映画批判と一体化してるから、映画を先に進めるために自己批判してる感じがある 鬼のPDCA
以前の内容を反復した上で考え直す、これを繰り返すことで多層的に進んでいくっていう脳殺すような構成もめちゃくちゃ良かった