イチロヲ

タンク・ガールのイチロヲのレビュー・感想・評価

タンク・ガール(1995年製作の映画)
3.5
貴重な水源を独占する悪徳組織に抗っている女性が、DNA組み換えにより誕生した獣人の組織と手を組み、反権力闘争を開始する。イギリス産のコミックをハリウッドが映像化している、SFアドベンチャー・コメディ。

砂漠と化した近未来のオーストラリアが舞台。パラメーターを戦闘スキルに全振りしているパンキッシュ女子とメカニックに秀でている内気なメガネ女子が、異なる性格をもつ凸凹コンビとなり八面六臂の活躍を見せる。

登場人物がベロベロバー的なコミカル演技をする作風なので、置いてけぼりにされがちだが、数多くの小道具を配置させている猥雑な映像世界、小型ガンヘッドのような改造戦車、野蛮だけど憎めないキャラ設定など、随所に魅力が散りばめられている。

主人公がコスチュームを何度も着替えて登場するので(髪型までも変わる)、パンク・ファッションに興味のある人にはマストとなる作品。女性主導の物語になっているため、ウーマンリブの観点から解釈することもできる。
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