Masato

イップ・マン 葉問のMasatoのレビュー・感想・評価

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)
5.0
ロッキー3,4 + カンフー = イップマン2

今作は、格闘技モノのあらゆる要素を取り入れて、なおかつカンフーや中国らしさもある一石二鳥映画。

前作から香港へ舞台を移し、そこでの掟や西洋人との戦いを描いた本作。

前作同様にカンフーアクションが最高!
イップマンの拳法は、カンフー映画の中でもワイヤーを極力使わない拳法なのだそう。兎に角カッコイイ!


当時の香港の経済状況を写していて、前作にも共通する「中国文化の尊厳を守る」というナショナリズムもあります。
西洋人との戦いを通じて、ナショナリズムを描くと共に、平和平等のメッセージも加えられています。

イップマンはカンフーの師匠であるが、本当は人間の師匠なのではないかと感じる。
謙虚さに溢れ、人情にあふれ、平和を望む偏りなき人間。
これこそ人間のお手本だ。


本作は ボクシング vs カンフー という、ロッキー3(ハルクホーガンとプロレス対ボクシング対決)でもあったような異種格闘技が行われます。
さらには、3と4を組み合わせたようなストーリーも盛り込まれていて、格闘技映画とロッキーが好きな自分からしたらかなり胸熱な展開でした。

ラストの面白い締め方も好きです。
Masato

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