むーちん

悲しみよさようならのむーちんのレビュー・感想・評価

悲しみよさようなら(1990年製作の映画)
3.1
地元出身の有名人・ロキシーの久々の帰省に沸く郊外の町で、はみ出し者のJKがふとした事から「自分は実はロキシーの隠し子かもしれない」と知る話。

ウィノナ・ライダーの若い頃の映画、可愛いのは勿論なんだけど、結構良作多いかも。
自分もそうだったから、文化的にも人間関係的にもどツボな片田舎から逃げ出したい感じも、自分の身にある日青天の霹靂が如く奇跡が起きて人生を変えてくれるんじゃないかっていう他力本願な願望も、凄い共感しちゃった。ささやかな喜びを潰れる程抱きしめるようなラストもほっこり。
キャストも良いし、トーマス・ニューマンの音楽も小気味良く、映画的にも綺麗に纏まってる。

一つ文句を言うとすれば邦題。
多分『悲しみよこんにちは』をもじってんだと思うけど、あれ未見なので何か共通点があるのかどうか知らんが、原題見る影も無いのはいかがなものか。
て言うのも、タイトルが最後のセリフと対を成していて、それが中々見事なので、もうちょっとクレバーに出来なかったかなって。
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