ゾロ

マディソン郡の橋のゾロのレビュー・感想・評価

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
3.5
BS自動録画分再鑑賞

沁みた
本作は、見る年代と立場、時期により
感じるところは千差万別ではないだろうか?

初めて観たのは、20歳過ぎ
当時は、母親と祖父さんレベルの恋愛
しかも不倫、設定キツイな…と
何が良いか?わからなかった…

でもね
歳を重ねたからね
色々、沁みるところあるのよ

遺品整理の時、手紙により伝えられる母の想い
現実逃避したい兄と事実を知りたい妹

本作は物凄い丁寧に2人が描かれている
その表現は見事で、相手を知る事で
鏡を見るように自分を見つめ気付き思い出す

4日間?短っ!ではない
恋に落ちるのが早いのではなく
気持ちの変遷が丁寧に描かれていく
トキメキ、恋心、愛しさ、不安、決意、断念

村八分や偏見は、良くないぞ!と
言われているようで
噂話はすぐ広がる…という
閉鎖的な田舎の設定も良い

手紙を読み進める子供達のパートに戻る
タイミングも絶妙で…兄と妹だからこそ
動揺や戸惑い、それぞれの感情が読み取れる

それでも、子供達に伝えたい事で願う事は
ただ一つ…

一番印象的な
ネックレスをかけるところから
掴んだドアノブを動かさない一連のシーン

男性、女性、父、母、子供という年代、立場
出会い、再会、別れ、離婚、死別いう時期
そして、過去?未来?どちらに傾くタイミング

本作を観た時に

 積み重ねてきた過去の思い出
 これから起こる未来の出来事

重点がどこにあるか?で感じ方も大分変わる

そして、たった1つの思い出が
一生の大事な思い出となり
日々の糧に成り得ることもある

また、歳を重ねたら
見直したいと思った
ゾロ

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